ガリ勉×メガネ=?
 ………。
 …………?

 次に気が付いた時は、清潔感のある白いふかふかの見たこともないくらい、大きなベッドの上だった。

 ここ、どこ……?

「!!」

 あたりを見渡そうとしてゆっくり体を起こし、驚く。
 となりに見たことのない格好の男が寝ていたのだ。
 誰……?
 恐る恐る顔を近づける。
 長いまつげ、鼻筋の通った顔立ち…黒い髪はボサボサであちこちにはねている。白いズボンと、淡いグリーン色の襟の高い上着には金の刺繍が施されていて見るからに高そうだ。
 なんていったらいいのだろう……西洋風のカッコ? コスプレ???
 見とれるほどいい男なのは確かだった。

 そんなことより、私どうしたんだっけ……?
 メガネを外した委員長が急に変貌して、その彼に口移しで何か飲まされたんだ。
 そして、次に気が付いたら、見慣れないこんな場所にいる。
 床は一面大理石。天井には細かい装飾を施されたシャンデリア。
 大きい窓から明るい日差しが差し込んで、レースのカーテンがフワリと風に揺れている。
 まるでどこかの宮殿の一室のようだった。
 窓際へ行って、外を見たらどこなのか分かるかもしれない。
 ベットを降りようとした手が掴まれる。
 驚いて振り返ると隣りに寝ていた男の子が葉菜の腕を掴み、さっきまで閉じられていた瞳を開けて、じっとこちらを見ていた。
 青く澄んだ、マリンブルーの海を思わせる瞳。

「い、いいんちょう……?」

 恐る恐る声をかける。
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