嫌なアイツ





『愛莉?ペナルティー1ね。迎えに行ったら罰を受けて貰うから…そのつもりいてね。』

そう言われ…


私は慌てて小さい声で…


【おやすみなさい…翔。】


と言うと…



『聞こえないよ?声が小さくて聞き取りにくかったよ?愛莉は今なんて言ってたの?』


…………………。



聞こえてたはずなのに…


私はもう一度、言う事にした。

罰ゲームを受けたくない!それに試行されたくない!
と言う一心で…



少し大きな声で…



【おやすみなさい…翔…】



私は言った!!

言ったのに…



『今?またなんて言ったの?愛莉さ?滑舌も悪かったから声も小さいから聞き取り難いんだけど?』




がぁ~!!

今のは絶対に聞こえてたはず!!

間違いなく聞こえてた!

なのになんで?聞こえないって言うの?



私は聞こえてたはずなのになんでそんなに意地悪するの?

と電話口で大きな声を張り上げた。


『愛莉がちゃんと俺の事を翔って呼ばないし言わないから…だから何回か?愛莉の翔って呼ぶ声を聞いときたかったからさ…』


こんな事を言われ私は黙るしか無かった








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