嫌なアイツ




アイツもとい…

翔は私が名前を呼ばない事いわない事に拗ねて私に意地悪をしたと白状した。


私はこれから何回も何十回も何百回も何千回も死ぬまで…

死んでも…

翔の名前を呼び続ける事に成るなんて…


思ってもなかった。




私はちゃんと最後に


【翔。おやすみなさい…】

と言うと…


『じゃ愛莉も早く寝るんだよ?8時には電話を入れる様にするから…』



うん…
解った。



と返事をすると…



『じゃ愛莉…おやすみ。』



そう言って翔は電話を切った。




だぁ~!!

疲れたよ!!


電話を切った後に部屋の中で声をあげて言うと…



【愛莉ちゃんにしては上出来だよ!翔さんも愛莉ちゃんから翔って呼ばれて今頃は興奮して寝れて無いかもよ?】


と言う海莉の声が聞こえ私は扉の方を振り向くと笑顔で親指を立てグットの合図をした海莉が居た。


私がいつからそこに居たの?
と質問すると…


【う~ん…全部ごめん…聞いてた。】


と海莉…


全部なの?

そう訊くと…



【だって愛莉ちゃんなんか?ソワソワして部屋を出ちゃったし…気に成ったからここまで来たんだけどさ…いらない心配だったね!】

と笑顔で言う海莉…







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