嫌なアイツ





外はまだ暗い…


母は翔の車を観て驚いてた。


そりゃそうでしょ…

まだ30歳前であの車を乗ってるんだからね…

私も最初は驚いたから…



翔が私と母に気付き車から降りて来た。



左ドアから降りた翔を母が見てまたビックリしてた。


『おばさん。おはようございます。こんな朝早くから本当に済みません…』


翔は母に頭を下げ挨拶をした。


「翔君?これは貴方の車なの?」


と母はトンチンカンな質問をした。


翔がそうですけど…何か?

と返事をしたら母はいい車に乗ってるのね!と上機嫌で翔に話をしてた。


母…

会話がずれてる…

普通、嫁入り前の娘がこんな朝早くから出掛ける事を突っ込むべきなのに…

車の話をしてどうすんだ?


と私は思った。



「愛莉?そんな所にすっ立ってないで早く車に乗りなさい!翔君をいつまで待たせるの?」


母の声に私は右に廻りドアを開けた。



「翔君?愛莉の事お願いしますね。」


と母は翔に言った。



翔の方も母に解りました。と返事をしでは失礼します。と頭を下げドアを開け車に乗り込んだ。

それを見て私も車の中へ入り座ると…









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