嫌なアイツ
翔が運転席に座り運転を始めた。
車が発進すると…
『あっ!海莉ちゃん達に連絡して無いから愛莉?悪いけど電話して!今から行くからって!』
そう言う翔に解ったと返事をし私は携帯を出し海莉に電話をした。
【愛莉ちゃん?今から来るんだね?待ってるから気を付けて早く来てね!】
海莉が言ったから解ったよ。
そう言って私は電話を切った。
翔は高速に乗り一路長野へ向けて出発した。
社内で翔が今日の私の行動を話した。
私が屋上で泣いてた事を言われ私はビックリした。
密かに観てた翔に…
恐るべし…
そう思った。
高速を降り一般道に入り道案内を始めると翔は私のナビ通り車を運転して約2時間ちょいで家の前に着いた。
車の音を聞き付けた海莉達が家から出て来た。
私はジュリアを翔の方へ移しドアを開け先に降りカイザーとジュリアの紐を持ち降りておいでと言った。
【愛莉ちゃん!思ってる以上に早く着いたね!】
海莉が私に向かって言った。
【カイザーとジュリアもいらっしゃい】
海莉はカイザーとジュリアに向かって挨拶をした。
二匹は尻尾を振ってた。