嫌なアイツ




『済みませんでしたね。せっかく創って頂いた花束を訳の解らない女にプレゼントして…』



えっ?

私が振り向くと…


げっ!!


哀川 翔!!


『僕を呼ぶ時はアイツか?フルネームなんですね…』




何でそこに居るの?
私の質問はアイツの質問とは違ってた。



『翼と海莉ちゃんが愛莉さんは気分が悪いみたいだから部屋で横に成ってる』

と訊いたからお見舞いに来たんですよ!



と言うアイツに。




部屋から出て行って下さい。
人の部屋にノック無しで入って来るのは非常識です。

と言うと…



『思ってる以上に元気なんで安心しました。お店で貴女が泣いてるのを外から観てたんで…』



……………。


なんて!

なんて悪趣味な奴!




さっさと部屋から出て行って下さい!


私は叫んだ…




『それだけ元気があるなら降りてくればいいんじゃ無いですか?』


五月蠅い奴!!

ほっといて欲しい…


私はシカトした。




『また僕の事をシカトですか?』


…………………。


『この間みたいに僕の脛を蹴って逃げるつもりですか?』


……………。







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