傷む彼女と、痛まない僕。

 「いるんだ。 誰??」

 小山くんの反応が面白すぎて、グイグイ突っ込む。

 「いないよ!! いないから!!」
 
 顔と一緒に横に振った手のひらまで赤い小山くん。

 「いるんだ。 僕の知ってる人??」

 「知らないコだよ!! 北川の全然知らない人!!」

 最早大慌ての小山くんは、『好きな人いない設定』を一瞬にして崩してしまう始末。 

 さては、僕の知っているコだな。 小山くんと僕が知っている女のコは、大ちゃんと・・・。

 「・・・吉野さん??」

 「ち・・・ちが!! 違うし!!」

 『オレ、着替えなきゃ』と、逃げる様に自分のロッカーに戻る小山くん。

 はい、ビンゴ。
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