傷む彼女と、痛まない僕。

 先に着替え終わっていた為、今度は僕の方から小山くんに近づく。

 「吉野さんって、あんまり誰とも話さないのに、小山くんとだけは結構喋るよね。 イイカンジだよねー、小山くんと吉野さん。 吉野さん、進路迷ってるみたいだし、『一緒に進路指導室行こうよ』とか誘ってみれば??」

 そして、さっきのお返しとばかりに小山くんをイジる。

 「だから違うって言ってるだろ!! 吉野がオレと喋ってくれるのは、オレが深入りしないから話し易いだけだと思うし。 吉野、かまってちゃんのくせに詮索されると嫌な顔すんだよねー」

 「・・・吉野さんが、かまってちゃん??」

 僕には、吉野さんはどう見ても『かまってくれるなちゃん』に見えるけど。
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