横顔の君
はぁぁ~…



さっきから何度目の溜息だろう。



我ながら、本当に馬鹿だなって思う。
どんなに悩んだところで…何百回溜息を吐いたところで、どうにかなる問題じゃないのに…



この悶々とした状況を打破するにはただ一つ、割り切ることだ。
そんなことはわかってる。

あの人には好きな人がいる。
だから、振り向いてもらえなくても良いって割り切って、友達として付き合えば良い。
そうこうしてる間に、あの人が好きな人のことを諦めて、私の方に目を向けてくれるってことだってないとは言えない。
そう…焦らなきゃ良いんだ。
多くを望まなけりゃ良いんだ。
友達なら友達としての位置をもっとしっかりと確保して、今よりもっと仲良くなろう。



頭ではそう思うのに…心がそれを認めない。
あの人に好きな人がいるって思うだけで、苦しくてたまらないって訴えて来る。



だけど、照之さんの心は照之さんのもの。
あの人にしか、変えることは出来ないものだ。
いくら私がなんとかしたくたって、どうこう出来るものじゃない。



そうだ…またどこかに誘ってみよう。
映画も植物園も楽しかったみたいだし、出掛けることが嫌いって様子でもなかった。



(それに……)



たとえ、あの人に好きな人がいようがいまいが、あの人といっしょにいられる時間は、私にとって最高に楽しい時間なんだもの。
それは、間違いのない事実。



またあんな時間を過ごしたい!
それもまた事実だもの。



そう…今の私の目標は、今よりも親しい友達になること。
無理にでもそう思って、その目標を遂行しよう!



私はそんな誓いを立てた。
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