横顔の君
*
(出来た…!)
どんなお弁当にしようかとかなり悩んだけど、子供じゃないんだから可愛さを追及するよりは美味しいものをと、そのことを一番に考えて作った。
出来るだけ旬のものを使い、お肉も少々奮発して良いものを使った。
料亭のお弁当には敵わないかもしれないけど、コンビニのものには勝ったかもって思える程度の出来となって、気分が良かった。
「あら、豪勢なお弁当ね。」
「う、うん、以前、お世話になった先輩だから…」
お母さんにピクニックに行くことは言っておいた。
ただ、相手に関しては昔の知り合いだと誤魔化した。
「もしかして、男の人?」
「ま、まさか…!女の人だって言ったでしょ!」
お母さんにまた嘘を吐いた。
でも、彼氏ってわけでもないんだし、本当のことを言うのは恥ずかしいから…
「あ、吉村さん~!」
いつも、照之さんの方が少し早いけど、今日は気分が盛り上がって早くに出たから、私の方が先に着いていた。
「お待たせしてすみません。」
「いえ、私もついさっき来たばかりです。」
本当は少し待ったんだけど、そんなことは言えない。
待ち合わせはやっぱり薔薇園の近くの駅だった。
駅前はそれなりに賑やかな雰囲気でバスターミナルも大きい。
ここからバスに乗るとのこと。
どうするのかと思ったら、照之さんは自然に私の隣に座った。
このあたりでは、見られる心配がないからなのかもしれないけど、映画の時同様にやっぱり少し緊張する。
緊張しながらも他愛ない会話を交わしているうちに、バスは薔薇園の近くに着いた。
バスで15分程走っただけなのに、駅前とはずいぶん違った印象だ。
「あ…もう良い香りがしてますね。」
「本当…」
薔薇園はバス停から目と鼻の先だった。
そのせいか、バスを降りた途端に、甘い薔薇の香りが鼻をくすぐった。
(出来た…!)
どんなお弁当にしようかとかなり悩んだけど、子供じゃないんだから可愛さを追及するよりは美味しいものをと、そのことを一番に考えて作った。
出来るだけ旬のものを使い、お肉も少々奮発して良いものを使った。
料亭のお弁当には敵わないかもしれないけど、コンビニのものには勝ったかもって思える程度の出来となって、気分が良かった。
「あら、豪勢なお弁当ね。」
「う、うん、以前、お世話になった先輩だから…」
お母さんにピクニックに行くことは言っておいた。
ただ、相手に関しては昔の知り合いだと誤魔化した。
「もしかして、男の人?」
「ま、まさか…!女の人だって言ったでしょ!」
お母さんにまた嘘を吐いた。
でも、彼氏ってわけでもないんだし、本当のことを言うのは恥ずかしいから…
「あ、吉村さん~!」
いつも、照之さんの方が少し早いけど、今日は気分が盛り上がって早くに出たから、私の方が先に着いていた。
「お待たせしてすみません。」
「いえ、私もついさっき来たばかりです。」
本当は少し待ったんだけど、そんなことは言えない。
待ち合わせはやっぱり薔薇園の近くの駅だった。
駅前はそれなりに賑やかな雰囲気でバスターミナルも大きい。
ここからバスに乗るとのこと。
どうするのかと思ったら、照之さんは自然に私の隣に座った。
このあたりでは、見られる心配がないからなのかもしれないけど、映画の時同様にやっぱり少し緊張する。
緊張しながらも他愛ない会話を交わしているうちに、バスは薔薇園の近くに着いた。
バスで15分程走っただけなのに、駅前とはずいぶん違った印象だ。
「あ…もう良い香りがしてますね。」
「本当…」
薔薇園はバス停から目と鼻の先だった。
そのせいか、バスを降りた途端に、甘い薔薇の香りが鼻をくすぐった。