横顔の君
*
「このジャケットなんてどうですか?」
「あぁ、良いかんじですね。」
「それじゃあ……」
私は目に付いたグレーのジャケットに似合うシャツを探した。
「中にこの色味の少し違うグレーのシャツを着て、それと…
このネイビーのチノパンなんてどうでしょう?」
「一度、着てみます。」
照之さんは、私が選んだももの持ってフィッティングルームへ消えて行った。
(あ……)
気付いたら、お値段はけっこう良い。
全部で5万円を少し超えるから、これはちょっと高かったかなと反省した。
「吉村さん…」
おずおずと…どこか照れくさそうに出て来た照之さんは、さっきまでとは一変。
昭和な香りはどこへやら…とても、今風の人に見えた。
「隠岐さん…すごく素敵です!」
「本当ですか?」
扉を開け、鏡の前で改めてそのコーディネイトを確かめながら、照之さんは嬉しそうに微笑んだ。
「とても似あってらっしゃいますよ。
サイズもあつらえたみたいにぴったりですね。」
「ありがとう、吉村さん。
じゃあ、これを買います。」
「あ……」
それはけっこう高いですよって言いかけたけど、もしそう思われたらやめられるだろうし…
私はレジから少し離れたところで、照之さんを待っていた。
「お待たせしました。」
照之さんの腕には大きな紙袋…
やっぱりあの三点を買われたんだ。
「いえ…」
「吉村さん、申し訳ないんですが、また別の店で違う雰囲気のものをもういくつかコーディネイトしていただけますか?」
「え?そ、そうなんですか?」
幸い、あたりにはまだいろんな雰囲気のメンズショップがあったから、照之さんの趣味に合う、あまりラフな感じではないお店に入って、また少し違う感じのものを探した。
「隠岐さん…デニムはあんまりお好きじゃないと思いますが、黒だったらどうですか?」
「あぁ、黒ならそんなに違和感ありません。」
「だったら…この黒デニムに…
このシャツなんかどうでしょう?」
「わ、なんだかおしゃれなシャツですね。
僕に着こなせるでしょうか?」
「大丈夫ですよ。
あ、このジレなんか羽織っても格好良いかも…」
なんだかすごく楽しかった。
まるで、彼氏の服を選んでるみたいな気分になって…
照之さんは、元々の素材が良いから、どんな服も着こなしてくれて…
「このジャケットなんてどうですか?」
「あぁ、良いかんじですね。」
「それじゃあ……」
私は目に付いたグレーのジャケットに似合うシャツを探した。
「中にこの色味の少し違うグレーのシャツを着て、それと…
このネイビーのチノパンなんてどうでしょう?」
「一度、着てみます。」
照之さんは、私が選んだももの持ってフィッティングルームへ消えて行った。
(あ……)
気付いたら、お値段はけっこう良い。
全部で5万円を少し超えるから、これはちょっと高かったかなと反省した。
「吉村さん…」
おずおずと…どこか照れくさそうに出て来た照之さんは、さっきまでとは一変。
昭和な香りはどこへやら…とても、今風の人に見えた。
「隠岐さん…すごく素敵です!」
「本当ですか?」
扉を開け、鏡の前で改めてそのコーディネイトを確かめながら、照之さんは嬉しそうに微笑んだ。
「とても似あってらっしゃいますよ。
サイズもあつらえたみたいにぴったりですね。」
「ありがとう、吉村さん。
じゃあ、これを買います。」
「あ……」
それはけっこう高いですよって言いかけたけど、もしそう思われたらやめられるだろうし…
私はレジから少し離れたところで、照之さんを待っていた。
「お待たせしました。」
照之さんの腕には大きな紙袋…
やっぱりあの三点を買われたんだ。
「いえ…」
「吉村さん、申し訳ないんですが、また別の店で違う雰囲気のものをもういくつかコーディネイトしていただけますか?」
「え?そ、そうなんですか?」
幸い、あたりにはまだいろんな雰囲気のメンズショップがあったから、照之さんの趣味に合う、あまりラフな感じではないお店に入って、また少し違う感じのものを探した。
「隠岐さん…デニムはあんまりお好きじゃないと思いますが、黒だったらどうですか?」
「あぁ、黒ならそんなに違和感ありません。」
「だったら…この黒デニムに…
このシャツなんかどうでしょう?」
「わ、なんだかおしゃれなシャツですね。
僕に着こなせるでしょうか?」
「大丈夫ですよ。
あ、このジレなんか羽織っても格好良いかも…」
なんだかすごく楽しかった。
まるで、彼氏の服を選んでるみたいな気分になって…
照之さんは、元々の素材が良いから、どんな服も着こなしてくれて…