横顔の君
(あ……そういえば…)



鏡越しにペンダントを見ている時、私はあることを思い出した。



そうだ…
今まで照之さんが私を避けてたのは、私が想像してたようなことじゃなかったんだ。



つまり、照之さんには想いを寄せている人がいるっていうのは、単なる私の妄想で…現実にそんな人はいなかった…



そう思うと、途端に顔がにやけてしまった。



照之さんは過去のいやな出来事から、過剰に考え過ぎるようになってただけだった。
私は今までの照之さんでも、少しも恥ずかしいなんて思わなかったのに…



それに、あの人は言ってくれた。
『好みをわかってくれてる』って…



嬉しい…
そんな風に認めてもらえたことがたまらなく嬉しかった。



私の恋に障害なんてなかった。
障害だと思ってたものは、私が勝手に作り出した妄想だったんだから。



好きでいて良いんだ…
無理に友達でいようなんて、自分の感情にブレーキをかけるようなことをしなくても…



ペンダントまで下さったくらいだし、きっと嫌われてはいないはず。
そう…お弁当もあんなに喜んでもらえたし…



そこまで思えても、それでもまだ、告白するだけの勇気は持てなかった。
そんな自分がじれったくて仕方ない。
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