横顔の君
*
「わぁ……」
袋の中に入っていたのは、パールの付いたハート型のペンダントだった。
宝石屋さんらしき店名だし、どう見ても安物とは思えない。
どうしよう…
買い物に付き合っただけで、こんなものをいただいてしまうなんて…
私は、まだ一度もかけたことのなかった照之さんの携帯に電話した。
「はい。」
「あ、吉村です。
さっき、あの…プレゼントを見たら、なんだか素敵なペンダントが入ってて…」
「僕はセンスが悪いので、店員さんに見立ててもらったんですが、気に入らなかったですか?」
「そうじゃないんです。
あんな素敵なものいただいて、なんだか申し訳なくて…」
「……もしかしたら、ご迷惑でしたか?」
「違うんです。
そうじゃなくて、ただお買い物にご一緒しただけなのに、あんな素敵なものいただいて良いのかなって…」
「吉村さん…本当にご迷惑だったらはっきりおっしゃって下さいね。」
「だから、本当にそうじゃないんです!
私、すごく嬉しかったです!
でも…」
「……だったら、受け取って下さい。」
「……はい、どうもありがとうございました。」
なんだかぎくしゃくした雰囲気のまま、通話は終わった。
私ってどうしてこう口下手なんだろう。
こんなことなら、最初から「どうもありがとうございました、すごく嬉しいです!大切にします!」って、素直に言えば良かった。
今更そんなことを思っても仕方ない。
(あぁ…本当に私の馬鹿…)
ペンダントに手を伸ばし、それを首に掛けた。
(……素敵……)
チェーンの長さもちょうど良い。
奇しくもパールは6月生まれの私の誕生石だ。
そんな小さな偶然を想うだけで、私の胸はじんわりと熱くなった。
「わぁ……」
袋の中に入っていたのは、パールの付いたハート型のペンダントだった。
宝石屋さんらしき店名だし、どう見ても安物とは思えない。
どうしよう…
買い物に付き合っただけで、こんなものをいただいてしまうなんて…
私は、まだ一度もかけたことのなかった照之さんの携帯に電話した。
「はい。」
「あ、吉村です。
さっき、あの…プレゼントを見たら、なんだか素敵なペンダントが入ってて…」
「僕はセンスが悪いので、店員さんに見立ててもらったんですが、気に入らなかったですか?」
「そうじゃないんです。
あんな素敵なものいただいて、なんだか申し訳なくて…」
「……もしかしたら、ご迷惑でしたか?」
「違うんです。
そうじゃなくて、ただお買い物にご一緒しただけなのに、あんな素敵なものいただいて良いのかなって…」
「吉村さん…本当にご迷惑だったらはっきりおっしゃって下さいね。」
「だから、本当にそうじゃないんです!
私、すごく嬉しかったです!
でも…」
「……だったら、受け取って下さい。」
「……はい、どうもありがとうございました。」
なんだかぎくしゃくした雰囲気のまま、通話は終わった。
私ってどうしてこう口下手なんだろう。
こんなことなら、最初から「どうもありがとうございました、すごく嬉しいです!大切にします!」って、素直に言えば良かった。
今更そんなことを思っても仕方ない。
(あぁ…本当に私の馬鹿…)
ペンダントに手を伸ばし、それを首に掛けた。
(……素敵……)
チェーンの長さもちょうど良い。
奇しくもパールは6月生まれの私の誕生石だ。
そんな小さな偶然を想うだけで、私の胸はじんわりと熱くなった。