嫌いじゃない。




無言で芹沢の腕を引っ張って、下駄箱を出る。



後ろから「覚えてなさいよ」と声が聞こえたけど気にしない。




それから歩き続けて数分後…



少し小さな声で


「ごめんね。」



と、シュンとしながら奴が謝ってきた。




「ホントだよ。あのまま放ったからしにしといたら、どうなってたかね。

それに私、あんな事言われたぐらいで傷つかないから」
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