嫌いじゃない。
くそ。頭がグラグラする。


「あんた、香川 杏里に何かされた?」



「別に何もされてないけど、芹沢にベタベタしててキモかっただけ。何がはるくんだっつの。アイツもアイツだよ!たかが久しぶりに会っただけの幼なじみにデレデレしちゃってさ!」



「…………。」



ドスッ



またまたチョップを喰らう。



「痛っ…ふざけてんの?!」



「ご、ごめん。今のは反射的に…そっかそっか。ちゃんと恋してんだね。良かったー!ヤキモチ焼いちゃったのかー!」



恋?


私が嫉妬してるって言いたいの?



「あっはっはっは!」



ちょっと…私が嫉妬も恋もするわけないじゃん。芹沢ごときに。


有紗だって私が嫉妬とかありえないって爆笑してたくせに。



「冗談キツいわー」



「もう。何もわかってないんだからー。認めなよ。好きなんでしょ?」



「だーかーらー、それはありえないから」



好きっていう感情が分かってないだけだろ。とボソッと呟く。



聞こえてますよー。



「いつまでも素直にならないでいたら、そのうち遥君に捨てられちゃうかもよー?」



捨てられるもなにも、そもそも私達付き合ってないし……。
< 54 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop