嫌いじゃない。


「ちょっと待って!そこの人今なんて言った?」


ついさっき聞いた、少し高い声が教室中に響き渡る。


後ろを振り向けば、先程私に告白してきた奴が、私の席へズカズカと近づいてきた。



「瑞穂先輩は俺がこれから落とすんだから、合コンとか連れて行かないでくれます?」


頬を少し膨らませて彼はいう。



「あっ…えと、はいっ///」


「ありがとうございます!物分かりのいい先輩で良かったぁ!」



あーあ。完全に彼の表情にもってかれちゃってるよ。


まぁ、これで合コンがなくなったのは嬉しいけど…


「じゃあ瑞穂先輩、行こっか?」




合コンより、めんどくさい事になろうとしているのは気のせいでしょうか…
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