音ちゃんにお任せ



「今日は、バイトは何時までなんですか?」




私のそのさりげない話題に、一ノ瀬くんは8時には帰るけど、と素っ気なくですが答えてくれました。
誕生日、当日です!



事前に買って私のアパートの冷蔵庫に用意していた食材を持って一ノ瀬家へ。
さっそく料理に取り掛かります。



一ノ瀬くん、手巻き寿司がお好きなようです。
なので、今日追加で買ってきたお刺身セットで自分たちで巻いて作る手巻き寿司パーティーにしました。

今日は冬深ちゃんもお手伝いしてくれます。



「音ちゃん、なにしたらいい?」

「では、ご飯の方をお願いしてもいいですか?」



私は、手巻きに巻く具材を色々と作っていく。
手巻きだけでは、とから揚げも作ることにしました。



部活が終わって帰ってきた結斗くんと琴心ちゃんは、お部屋の飾りつけです。




「ゆーくんっ!これはぁ?」

「んー、じゃあ、ここに貼っとこうか!」

「うん!そこがいい!」



和やかに楽しんでいる様子です。



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