音ちゃんにお任せ



降りてこられない冬深ちゃんが心配になり2階の部屋を覗くと、寝かせる時に一緒に眠ってしまったようでした。
そっと、冬深ちゃんの身体にも布団をかけると1階に降り、結斗くんを見れば、結斗くんもソファで眠ってしまっていました。



起こして布団で眠る方がいいのでしょうけど、部活の後に準備を手伝ってくれて、琴心ちゃんの相手をしてくれていたのです。
きっと疲れているんですよね。
もう少し、寝かしておいてあげましょう。



風邪をひいてはいけないので、タオルケットの場所を探るのも憚られ、仕方なくバスタオルをかけておこう。
そっと結斗くんの身体にかけていた時、カチャとリビングの扉が開く音がした。




「え・・・、あんた、なんでまだ・・・」




一ノ瀬くんが私を見て驚いた声をあげます。
いつも、こんな時間までいないからでしょう。




「あ・・・、あ!一ノ瀬くん。お誕生日、おめでとうございます」



時計を見ると0時5分前。
ぎりぎりセーフ、ですよね!?

慌ててそうセリフを口にすると、一ノ瀬くんは驚いたように目を見開いた。



「は・・・?あ、そっか。今日・・・」



混乱したように独り言を呟いた。
え、も、もしかして忘れていたのですか?




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