音ちゃんにお任せ
琴心ちゃんがここまで駄々をこねる姿を初めて見ます。
それ程、一ノ瀬くんの誕生日を楽しみにしていたんですね・・・。
「琴心ちゃん、明日私も一緒にお祝いしてもいいですか?遊びに来ても、いいですか?」
「おとちゃん、あしたもきてくれるの!?」
「はい」
「・・・わかった。こと、がまんする。あしたにぃににおめでとおとちゃんという」
「えらい!こと!偉いね!」
冬深ちゃんがそう言って琴心ちゃんを抱き上げた。
そして、仕方なく私たちも一緒にご飯を食べ、冬深ちゃんは琴心ちゃんを寝かせに2階へ、結斗くんはリビングのソファで寝転がっています。
一ノ瀬くん・・・。
いったい、何があったんでしょう。
お誕生日なのに・・・。
時計はもう11時を指し、私もこれ以上お邪魔をしておくわけにはいかない時間です。
ですが・・・。
一ノ瀬くんのお誕生日、あと1時間で終わってしまいます。
明日仕切り直しをするとはいえ、本当のお誕生日の日は今日しかないのです。
誕生日会をすると思っていたので、まだおめでとうも言えていません。
直接、おめでとうを言いたいです。