音ちゃんにお任せ

バイト始めました




一ノ瀬くんのお父様にお会いしました。





とても優しい、素敵なお父様でした。






「よろしくお願いします」




深く頭を下げる私の前で不機嫌そうな顔をしているのは一ノ瀬くん。
そして、歓迎してくれているオーナーと笑顔の由紀子さん。
今日は飯島さんはお休みです。


私は、なんと一ノ瀬くんがバイトをしているカフェでバイトをすることになりました。
オーナーに声をかけていただいていたのが、本心だったらしく一ノ瀬くんを通して再び話を持ちかけていただきました。
いい機会ですし、働いた経験はとても楽しいものだったので受けることにしたのです。


・・・が、一ノ瀬くんはあまりよく思っていない様子です。
それもそうですよね。

私が、一ノ瀬くんのバイト先になんて・・・。
もしかしてこれは、ストーカーというものなんでしょうか?



私って、ストーカーだったんですか!?




「いやあ、音ちゃん。よかったよ!引き受けてくれてありがとうね!ちょうど人を入れようと思ってたんだけど、音ちゃんなら教える手間も省けるしいいと思って」




オーナーは笑ってそう言う。




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