【完】私が恋したプリンス*
ふぅーん。
寝たふりをするなら私だって容赦しないんだから!
私は優人にギリギリ聞こえる声で、
「今日のお弁当優人の好きなハンバーグ作ってきてるんだけどなぁ…」
と言った。
人間、食べ物には食いついてくるでしょ?
それを利用する私の必殺技!!
横目で優人の様子を見ると目が合った。
そのため慌てて寝たふりをしている優人…
…今、目、合ったでしょ!!!!
思わずツッコミたくなるレベル。
ここまで来たら、意地でも起こしたくなる。
「でも、お腹すいたから今食べちゃおっかな!」
そう言って、わざと鞄の中をゴソゴソと探り始めた。
そして、
「合ったー!「ダメー!!!」」
と言うと、見事に釣られた優人は私の手を抑えて飛び起きた。