【完】私が恋したプリンス*


ふぅーん。

寝たふりをするなら私だって容赦しないんだから!



私は優人にギリギリ聞こえる声で、



「今日のお弁当優人の好きなハンバーグ作ってきてるんだけどなぁ…」



と言った。



人間、食べ物には食いついてくるでしょ?

それを利用する私の必殺技!!



横目で優人の様子を見ると目が合った。

そのため慌てて寝たふりをしている優人…



…今、目、合ったでしょ!!!!



思わずツッコミたくなるレベル。

ここまで来たら、意地でも起こしたくなる。



「でも、お腹すいたから今食べちゃおっかな!」



そう言って、わざと鞄の中をゴソゴソと探り始めた。



そして、



「合ったー!「ダメー!!!」」



と言うと、見事に釣られた優人は私の手を抑えて飛び起きた。

< 25 / 307 >

この作品をシェア

pagetop