紙ヒコーキと恋の行方
ど、どうしよう、わ、私も……
「いきなり、ごめんな。ずっと言わないでおこって思ってたんだけど、なんだか我慢できなくて」
そして、佐々木は、言葉を続けた。
「塾、通い始めた時から……
模試の成績表で見てた名前の人、実際見てたらやっぱすごいなって思ったの。
オーラが違うっていうか。
一回山下が先生に質問してた時にさ、逆に先生に教えてた時あったでしょ?
『ここはこうじゃなくって、こうです!』って」
そんなことあったっけ?と首をかしげながら、私は更に恥ずかしくなって俯く。
「俺もさ、そんな風に勉強したいなって思ったんだよ。なんだかまっすぐでいいなって」
「……っ」
「返事とかは、いいから」
「……」