【完】わたしの恋のキューピッド
「ん?どうした?」


俺がそう言うと悠斗はその紙を俺に見せてきた。

そこには殴り書きの様に
[余計なことをするな]
っと、書いてあるだけだった。


「余計なこと?
・・・お前、何かしたのか?」


「し!知らねぇ~よ!
俺!何もしてね~よ!」


「ま、まぁ、落ち着けよ・・・!
きっと只のイタズラだよ!」


俺は青ざめた顔から怒りの顔になっていく
悠斗をなだめた。


「・・・そうだな」


悠斗はそう言ったが、
まだ少し怒りが残っているような声だった。


ブツブツ文句を言う
悠斗と一緒に俺は教室に向かった。


・・・昼休み、
優木さんに言わないとな・・・


< 32 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop