ほたるの初恋、消えた記憶
第5章

学園祭にむけて

楽しかった修学旅行も終わった。


10月に文化祭がある。


クラスで何をやりたいか、今年のメインを何にするのかなど話し合う。


毎年ありきたりの事しかしないのだけど。


もっとみんなで盛り上がる物を作りたいと思うけど、ない頭でどれだけ考えてもいい案は浮かばない。


誰かが劇とかミュージカルはどうか言うが、練習する時間がないのだ。


その時健人が驚く発言をした。


「兄貴にギター習ってるから、ライブとかやりたいな。」


健人がギターって、音楽の成績悪かったよね。


カラオケ行っても歌わないのに。


祐吾もギターを弾くと言った。


祐吾は何でも出来ますからね。


祐吾と健人、美幸はピアノがひけるからバンドメンバーで、何故、私も入っているのでしょうか。


どうやら私に歌わせるつもりらしい。


歌は好きだけど、人前で歌うのは苦手だ。


他のメンバーは手作りの神輿を作り、学校中を練り歩く事が決まった。


女子たちはライブ衣装と祭の法被の手配で、かなり忙しくなりそうだ。


祐吾は文化祭に参加をするから、何処へも行かないはずだ。


どうか、夢が現実にならないでください。


必死願いった。










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