幼なじみはアイドルの先輩
「ちょっと……誰も止めなかったんですか?」


『止めたさ。だけど、ケガした手は映らないし、声は健康そのものだから、見合わせる理由がないって聞かないから根負けした』


今の杏は気を張ってるだけなのか?


どんだけ仕事優先なんだよ。


自分の身体をもう少し大事にしてよね。


面と向かって言うと、理屈並べてかわされるから手に負えないし。


『この後は自宅に1度戻って、それから劇場行って夜のラジオで経緯を説明するそうだ。自分の口から無事であることを伝えたいってさ』


数時間前まで怒鳴り散らしてた社先生が穏やかな口調になってる。


朝だしね。無駄に血圧を上げたくないよね。


日中になれば、また瞬間湯沸し器に変貌するのが目に見えてるけどね。


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