幼なじみはアイドルの先輩
「惜しかったなあ」


「惜しかったね」


白昼堂々野良猫のロマンスを見れたけど、これは未遂ですね。


「杏のケガも後遺症はないって言ってたからよかったわ。これからあたしも忙しくなるから、杏をお願いね」


「何かあったんですか?」


「この間知事選挙あって、今の知事が再選したんだけど、自分を支えてくれないかって」


「え!?それって、告白ですか!!」


誰もいなくてラッキーだ。


大声出しても反応するのは自然現象のみ。


無風だったのに、小刻みにゆらゆらと吹き始めた。


「ゆかりちゃん、残念だけど違う意味で支えてくれって頼まれたのよ。今の知事は……社先生が太ってた頃によく似てる」


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