彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)
放課後、マキちゃんと夏美ちゃんと別れてから帰宅する。
「ただいまー」
家には誰もいない。
お母さんも働きに出てるので、1人でお留守番だ。
夕飯の支度をしてから、2階に上がる。
「ふー・・・・疲れた。」
部屋に入ってため息をつく。
(吉田さんと、誤解が解ければいいな・・・)
あれから、マキちゃんと夏美ちゃんに相談した。
「大丈夫だよ、凛ちゃん。」
「きっと、体調が悪かったんだよ。気にしない方がいいよ?」
「ありがとう・・・マキちゃん、夏美ちゃん・・・・」
2人は、話せばわかってもらえると言ってくれた。
少しはほっとしたけど・・・・
「あーあ・・・同じ相談なら、瑞希お兄ちゃんが良いよぉ~」
(そうすれば~瑞希お兄ちゃんに抱きしめてもらえて、良い子良い子してもらえて、カフェオレあたりを出してもらえるのに~!)
〔★凛は本音をバラしすぎだ★〕
瑞希お兄ちゃんに会いたいけど、会えない。
瑞希お兄ちゃんのストーカーのせいで、私は彼に会いに行けなくなっていた。
「たくっ!不動産屋なら、空室開けないことに専念しろっての!」
危ない手下(?)を持つ田渕を警戒して、訪問禁止令がだされた。
おかげで、深刻な瑞希お兄ちゃん不足。
(まぁ・・・・・解消方法があるからいいけど・・・・)
会えない分、瑞希お兄ちゃんとは、毎日メールをしていた。
おやすみなさいと、おはようとか。
決まり文句だけど、それだけでもうれしい。
ちゃんと返事も返してくれる。
「私と、瑞希お兄ちゃんがつながってる証(あかし)だもんね・・・」
肌身離さず持っていた携帯を取り出す。
真っ暗画面を見ながら、電源を入れる。
画面が明るくなったと、ほぼ同時だった。
ピピピピピ♪
「え!?」
着信。
それも―――――――
「瑞希お兄ちゃん!!?」
気づけば、携帯を耳にあてて叫んでいた。
〈うわ!?ビビった~!凛・・・か?〉
「凛ですよ!あなたの凛ですよ!うわぁーん、瑞希お兄ちゃーん!」
久しぶりに聞いた声。
〈あははは!あいかわらずだな~?元気か?〉
「はい!元気が出ました!」
〈は?元気なかったのか?〉
「え!?あ、いえいえ~大したことじゃないです!」
瑞希お兄ちゃんのことと比べれば、ちっちゃいことですよ♪
〔★問題は格下げされた★〕