お前、可愛すぎて困るんだよ!
でも、でも、でも……。



碧くんのことをずっと我慢していた妃莉には、とても耐えられないような光景だった。



妃莉だって、碧くんに抱きつきたいのに。



でも、それをがまんしてるのに。



どうして、みんな、そんなことをするの?



そう思うと、いてもたってもいられない。



がまんしなくちゃ。



かけだしていっちゃダメ。



頭の指令を、心が無視する。

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