二百文字小説【小さな玉手箱】
《20.シュレッダー》

 私は文芸部の副部長。春に後輩を迎えて先輩意識が強くなってきた。

「あっ」

 部屋の隅でシュレッダーをかけていた後輩が声をあげる。

「もしかして、大事な原稿をかけた?」

「いえ、大丈夫です」

 すこし迷った様子で後輩は答える。

「クロスカットじゃないから何とかなるかも」

 カットされたのはピンクの紙。これなら簡単かも。

 部長も来て一緒に作業することに。そして、文字が現れた。

『部長のことが好きです。お付き合いしてください』
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