二百文字小説【小さな玉手箱】
《21.深夜のラジオ》
勤務中のタクシーの中で、終電の客を待ちながらラジオを聴く。
聴取者の手紙を読みながら思い出の曲を流すという番組だ。
昨日、妻に薦めると微笑み返すだけだった。
帰りが遅いので息子はいつも熟睡だ。
貧乏で大学に行けなかった俺は、せめて息子は大学に行かせてあげたい。
頑張らなければ。
「お父さんありがとう。僕、勉強頑張るよ」
不意にパーソナリティーが告げる息子の名前。
俺の十八番だ。急に家族でカラオケに行きたくなった。
勤務中のタクシーの中で、終電の客を待ちながらラジオを聴く。
聴取者の手紙を読みながら思い出の曲を流すという番組だ。
昨日、妻に薦めると微笑み返すだけだった。
帰りが遅いので息子はいつも熟睡だ。
貧乏で大学に行けなかった俺は、せめて息子は大学に行かせてあげたい。
頑張らなければ。
「お父さんありがとう。僕、勉強頑張るよ」
不意にパーソナリティーが告げる息子の名前。
俺の十八番だ。急に家族でカラオケに行きたくなった。