二百文字小説【小さな玉手箱】
《24.レイ円の笑顔》

 駅前は混んでいるので、駅裏のジャンクフード店に入る。

 客足が少ない店なので非常に助かるし、何よりも奥に立つ店員が可愛い。

 彼女のゼロ円スマイルが欲しい。

 思い切って彼女のいるレジに立つと、違う店員が訝しい態度を取った。

 遮るように出てきたのだ。

「彼女に注文したいんだよ」

 思わず店員に喧嘩腰で叫ぶ。

「彼女? 何をおっしゃられているのか」

 惚ける店員を無視して彼女を見ると、レイ円スマイルを浮かべながらフッと消えた。
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