二百文字小説【小さな玉手箱】
《27.はじめてのいつもの》

 車を修理に出したのもあり、久しぶりに電車通勤をした。

 慣れないせいか、時間の配分を間違えて早く到着。

 食堂にある自動販売機でコーヒーを買うことにした。

 行くとそこには、入社時から気になっていた彼の姿が。

「おはよう。いつも残業大変そうだね。奢るよ。いつものでいい?」

 何て素敵な一日の始まりだろう。

 こうして二人だけで話すのは初めてかもしれない。

 手にしたコーヒーも温かい。

 少し得した気分。明日も電車通勤にしよう。
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