二百文字小説【小さな玉手箱】
《34.食うか食わずか》

 今度こそ絶対権力に戦いを挑むと決めた。

 相手の隙をうかがう生活が始まる。孤軍奮闘は確実だろう。

 そして、望んだ時期がきた。

 今なら本丸はがら空きだ。意を決し、外膜を破り内部に侵入する。

 かなりの音が響いたが、問題はないと判断した。

 その時、声が上がった。絶対権力か。

「こら、餌袋を破るなって言ったでしょ」

 もう観念するしかない。

 取り敢えず、ごますりで尾を振っておこう。

 飼い主に挑むのはまだ早かったかもしれないな。
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