二百文字小説【小さな玉手箱】
《35.命起つ》
今年入って初めての徹夜作業に全員が緊張してあたる。
「逆子か。破水して時間はどれくらいだ」
恐れていた事態が起きた。初産を迎えた馬が危ない。
せめて母体は助かってほしい。
すると出ている足が動いた。仔馬は諦めていない。
「生きようとしています。出してやりましょう」
足を持って引っ張ると、応えるように母馬がいなないた。
同時に仔馬が出た。弱いが息をしている。
朝日を受けながら乳を飲む仔馬を見て全員から笑みが漏れた。
今年入って初めての徹夜作業に全員が緊張してあたる。
「逆子か。破水して時間はどれくらいだ」
恐れていた事態が起きた。初産を迎えた馬が危ない。
せめて母体は助かってほしい。
すると出ている足が動いた。仔馬は諦めていない。
「生きようとしています。出してやりましょう」
足を持って引っ張ると、応えるように母馬がいなないた。
同時に仔馬が出た。弱いが息をしている。
朝日を受けながら乳を飲む仔馬を見て全員から笑みが漏れた。