二百文字小説【小さな玉手箱】
《36.心中お察し》

 休みに寝転んでいたら、たまには買い物に行きなさいと妻に言われた。

 渡されたメモを見たら自分用のシャンプーだ。

 妻に任せていたからなと考えながら薬屋に行く。

 そして、売り場を見て驚いた。

 こんなに種類があったのか。

 悩んだ末、自分にあったものを買って帰る。

 すると玄関を開けた途端、妻が跳び出してきた。

「やっぱり悩んでいたのね」

 買ったのは地肌に優しいシャンプーだ。

 失礼な奴だな。よく見ろ、少しだけ残っているだろう。
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