二百文字小説【小さな玉手箱】
《37.大事なモノ》

 私が取ってある携帯電話の数は振られた数。

 どれも思い出があって捨てられない。

 付き合ってきた男性は三人。

 四人目の彼とはうまくいくはず。そうでないといけない。

 その彼が忘れた携帯電話を確認するとメッセージがあった。

『その女、怖いよ。別れたほうがいいって』

 それが私を変えた。うまくいくと思ったのに。

 そして、持っている携帯の数は四つになった。

 私には彼が持っていた物のほうが大事だから。

 いらないほうは捨ててこよう。
< 37 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop