二百文字小説【小さな玉手箱】
《41.張り合い》

 二十年ぶりの同窓会で、高校時代の特技を披露することになった。

 むかしはエレキギター片手に、仲間とパフォーマンスをしたものだ。

 文化祭では女子を虜にしたっけ。俺が一番人気と張り合ったこともあったな。

 演奏の準備をして構えると、いい歳になった女子たちが視界に入る。

 初恋の子や生徒会長って、どこにいるんだ?

 目にも鮮やかな衣装と化粧。化け物屋敷にきちまったか。

 青春時代の張り合いは、どうやら女子が引き継いだらしい。
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