二百文字小説【小さな玉手箱】
《42.期限切れ》

 今日は東西金杯だ。

 年始の大勝負に俺は負ける気がしない。それは御守りがあるからだ。

 神社で拾った競馬用と刻印されたボールペン。

 何故かこいつで競馬新聞に丸を付けると、その馬が一位になるのだ。

 いつも通り、有り金全部を大穴馬券に代える。

 そしてボールペンでマルを。書けなかった。

 焦る俺、そしてどこからか響く声。

「もう願いは叶えたぞ」

 そうか去年の初詣で頼んだんだっけ。今年だけでもいいから競馬で大勝させてくれって。
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