二百文字小説【小さな玉手箱】
《43.安物買いの……?》

 近くの百貨店でバーゲンセール。

 駄々をこねた息子も仕方なく連れてきた。

 既に各階では争奪戦が始まっている。

 私も負けていられない。息子に言葉をかけると戦場に跳びこんだ。

 そして終わって戻ると席に姿がない。

「お客さまのお呼び出しを申し上げます」

 告げられたのは息子の名前。待っててって言ったのに。

 慌てて迷子センターに行くと、息子が玩具の箱を持っている。

 返すわけにもいかなくて購入。いつもより高くついた。泣きたい!
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