二百文字小説【小さな玉手箱】
《44.足りない勇気》

 バレンタインデーが近づいてきたので準備をする。

 今年こそ級長に手作りチョコを渡そうと思う。

 美味しい作り方を研究して彼の好みを調べる。

 そして、製作開始。梱包も手を抜かない。

 当日、勇気を出してチョコを手渡した。

 渡せたのは副級長になって交換してきた学級日誌があったからだ。

 添えた文章は「いつも、ありがとう」

 相変わらず気が小さい私。日誌のように恋のページも積み重なるといいのに。

 よし、来年こそはもっと頑張ろう。
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