二百文字小説【小さな玉手箱】
《67.ある者たちの会議》

 煌めく星を見ながらの会議は大詰めを迎えようとしていた。

「あれがあそこまで繁栄するとは予想外だったよ」

 食材にナイフとフォークを差しこみながら、生物学者が言う。

「生態系が崩れる前にやらなければな」

「ああ、宇宙開発まで手を出すとは、こちらの身も危うい」

 目の前にあるのは青き星。

 繁栄した生物を捕まえて、消化しても追いつかない。

「仕方がない。彼らの歴史に終止符をうつか」

 たった一本の指で人類は終末を迎えていた。
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