二百文字小説【小さな玉手箱】
《68.女と男の買い物》

 今日は夫と買い物。

 目的のものを買ったので暇つぶしに店内を歩くことにする。

「このくもり止めいいじゃない」

「眼鏡がないのに使うのか」

「この空気清浄機もいいわね」

「煙草も吸わないし、ペットもいないのに買うのか?」

 夕食を作るのが面倒くさいので、レストランの前で足がとまる。

「このオムライス美味しそう。ふんわりタマゴだって」

「高脂血症だから駄目だな。帰るぞ」

 何で楽しまないのよ。もうこの人とは買い物に行かない!
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