光の少女Ⅴ【決戦編】

「ご、ごめんなさい!」

「いや、俺の方こそ驚かせたみたいですまない。それより、一人か?」

「うん。封魔さんも?」

「ああ。後の二人も此処にいるのは間違いないだろうけど」

「この霧だと、なかなか見つからないかも」

「かといって、此処にいる訳にもいかないしな」


そう言って、封魔は花音の腕を引いて歩き出す。


「えっと、あの・・・」

「悪いが、このまま行くぞ。後の二人も、お前のことを一番気にしてるだろうからな。一度会ったのにまた逸れたりしたら、文句を言われそうだ」

「あははっ・・・」


その時の事を想像したのか、苦虫を潰したような表情をした封魔に花音は苦笑した。
< 5 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop