いきなりプロポーズ!?
「お前な、あんまりからかうと分かってんだろうな」
「な、なにが」
「このあと」
「このあと……?」
このあと、私は隣のホテルに移動してスイートに宿泊することになっている。
「達哉は?」
「もうチェックインの手続きはしてあるから。ゴージャスツイン」
「ゴージャス……え、ええ?」
まさか。
「神山さんに言って、シングルとゴージャスツイン、用意してもらった。どうしても嫌ならシングルに泊れよ。どうする?」
達哉はダウンジャケットのポケットからカードを取り出した。部屋のカードキーのようだ。2枚。
「た、達哉がシングル泊まればいいじゃない」
「ふうん? 俺に抱かれたくないわけね?」
達哉は私の手首を掴んだまま私を見下ろした。ジロリギロリジロリギロリ……。
「……つ、ツインに泊ります」
「寝かさねえからな。無駄に体力あるし?」
「や、せっかくのスイートなんだしゆゆゆゆっくりと」
「どんだけオアズケくらったと思ってんだよ。お前も」
「え?」
「肩幅も背中も好きなんだろ?」
もしかしてあの時のひとりごとを聞かれた?
「ひ……ひいーっ!」
達哉はにっこり笑うと私の手をつなぎなおし、指を組むようなつなぎかたにした。恋人つなぎ。そして隣のホテルへと歩き出す。
「今夜のお前かわいい」
「いつもかわいいの」
「はいはい。覚えてろよ」
「☆★※@%$●○!!」
「ほら、星が見える」
「え……?」