同・棲・同・盟!
「ぁ、の、ひださん・・?」
「何」
「な・・んで、なぜさっき・・・トコちゃんちに行く私を、止めなかった・・・あれ?日田さん、今夜はジムに行っていたはずなのに、帰りが早かったですよね?」
「おまえの様子がいつもにも増してボーっとして見えたからさ」
「ボーッ、ですか」

ハハッと笑う私の虚しい声を、前方の壁が受け止める。

「何かあったのかと思ってさ。アパートの件とか。まさか、花田との会話を聞かれていたとは、しかも一部だけ聞いて、おまえ一人で早合点してたとは、さすがに思わなかったが」
「あぁ、すみませんです・・」
「それで、ジムには行ったんだが、集中できなくてさ。帰ろうとした矢先にオショウから電話もらって」
「あ・・・」

それでお兄ちゃんは、あの時早々に電話切るぞと言ったのか。

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