同・棲・同・盟!
せっかく意を決して、日田さんの方へ体の向きを変えたのに・・・。

「ご、めんなさ・・・い」
「いや、いい。おまえも痛かったろ」
「少し・・でも私が日田さんの顎に頭突きをしちゃったから・・・」

あぁ、私って何をやっても、日田さんみたいにキマらない、ドジすぎる女・・・。
もうホント、自分が情けないと思いつつ、顎に当てている日田さんの手を撫でていると、日田さんが私のその手をそっと持った。

「あ。余計痛かったですか?だから止めた方がよかっ・・」
「いーや。気持ちよすぎて寝そうになったくらいだ」
「今のは嘘でしょ」
「まあな」

私たちは、顔を見合わせてニッコリ笑った。
大好きな日田さんの笑顔に、私の胸がキュンと高鳴る。

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