同・棲・同・盟!
「てかなんで俺は、自分で自分に仕置きしてんだ?大体、おまえに手ぇ出さないよう、なるべく夜遅く帰ってたのに」
「・・え?それって一体、どういう・・・やっぱり私が邪魔で・・」
「ちげーよ。仕事上、接待はよくあるが、部長になってからまだ間もないから、お祝いと、挨拶を兼ねての親睦会的なもんが多かったが、ピークは過ぎたから、これからはそこまで頻繁にはないはずだ。それからジム通ってたのは、もちろんメタボ対策や健康維持のためでもあるが、理由はそれだけじゃなくてだな・・・おまえだけには、いつまでも“カッコいい!”と思ってほしくて、筋トレに励んで。動機は不純めいてるが、ついでに一心不乱に体動かすことで、おまえを抱けねえってモヤモヤが、多少は発散されるから」
「な・・・わたしっ!日田さんになら襲われてもいい!とかとにかく!日田さんにだったら全てを捧げてもいいって・・それくらい私は、日田さんのことがす・・ぎゃぉいだっ!」と私が、「いてぇ!」と日田さんが、ほぼ同時に叫んだ。

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