同・棲・同・盟!
あぁどうしよう。
言うまでちょっと間が空いたし、声上ずった気がするし。
大体私、嘘つくのヘタだし!
「沙緒里ちゃんはすぐ顔に出る正直者だ」と、兄やお義姉さんから何度も言われてるし・・・。
トコちゃんには嘘ついてるってバレちゃったかも。

でもトコちゃんはあっさりと「あ、そーぅ」と言っただけだったので、私はホッとした。

「大島ちゃんの親戚の叔父さんって、この辺に住んでるんだ」
「叔父さん夫婦ねっ。うんっ。ホント奇遇で」

やばい。私が一言しゃべるたびに、ボロボロとボロが出てきてるような気がする・・・!

「そっか。とにかく大島ちゃんが無事でよかったよぅ。困った事があれば、いつでもいいから私に言うんだよ?うちに来てもいいんだし」
「あ・・・ありがと、トコちゃん。でもホントね、次のアパート見つかるまで、一時的に住まわせてもらってるだけだから」

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