梅雨少年、晴少年。
『もっと話しかけよう』


そう決意した次の体育の日。

今日のために漂白してきた体操服のTシャツが私の気合いを物語っている。


今日も雨が降ってじめじめしている。
でもそんなこと関係ないっ!


「今日もさわやかな体育日和だね!」

「さわやかなのは舞のTシャツだけだよ…」


あきれる夏樹をよそに、私は紺野君を探してみた。

いつも早くきてネット張ったりしてるのに、今日は見当たらない。

もう授業が始まるのに、どこいったんだろう……




「ちょっと舞っ!!あれ見て!!」

そういって夏樹が指さす方に目を向けた。


…えっ?


もしかして……紺野君!?

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