梅雨少年、晴少年。
梅雨とバレーと私(後)
「うそ……」



そこには、短髪になってすっかり変わった紺野君がいた。


「紺野く〜んどうしたのその髪?!めっちゃ似合ってる〜」

「ねっ、うちらとバレーしよっ!うわぁ手ぇ大きいんだね〜」



手の平を返したように紺野君を取り巻く女の子たち。

確かに、前よりもすっきりしてて明るい印象になっていた。



「いやぁ梅雨少年、一気に大人気だねー……って舞?どこ行くのっ!?」




なんだかいてもたってもいられなくなって、私はそっと体育館を出た。

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